暗号資産とCBDC(中央銀行デジタル通貨)とは?あんごうしさんとちゅうおうぎんこうでじたるつうか
暗号資産とCBDC(中央銀行デジタル通貨)とは、両者を分ける決め手は、価値を誰が保証しているかにある。暗号資産は分散台帳と参加者の合意形成だけで成り立ち、発行主体も法定通貨の裏付けも持たないため価格が変動する。CBDCは中央銀行の債務として発行される法定通貨そのもので、額面価値が制度的に担保される。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
国境をまたぐ送金はコルレス銀行を数珠つなぎに経由するため、数日と高い手数料がかかり、営業日にも縛られる。中央の元帳を誰が管理するかという信用の問題を、分散台帳と合意形成の仕組みで置き換えたのが暗号資産である。ただし裏付けが無い分だけ価格が大きく振れ、決済手段としては使いにくい。その揺り戻しとして、信用は国が担保したまま形だけをデジタル化するCBDCが各国で検討されている。
具体例
ビットコインは発行上限が2,100万枚とプロトコルで定められ、中央の発行主体を持たない。価格変動を抑えるために法定通貨や国債を担保とするステーブルコインも登場している。CBDCについては日本銀行がパイロット実験を進めており、こちらは中央銀行の債務として発行されるため額面価値が制度的に保証される。
試験での引っ掛け
暗号資産は日本の法律上の「通貨」ではなく、資金決済法上の暗号資産として位置づけられる財産的価値である。電子マネーは法定通貨建ての前払式支払手段で、価格が変動する暗号資産とは別物。CBDCは中央銀行の負債であり、この3者を同列に並べる選択肢や、暗号資産とCBDCを同じ仕組みとして説明する選択肢は誤りになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問79(IPA)
資金決済法における暗号資産に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:暗号資産は,不特定の者に対して使用でき,電子的に記録され,移転できるものであり,法定通貨又は法定通貨建ての資産ではないが,法定通貨と相互に交換できる。
要点:暗号資産は不特定の者に使え、法定通貨と相互交換できる電子的記録
資金決済法における暗号資産は、不特定の者に対する代価の弁済に使え、電子的に記録・移転でき、法定通貨や法定通貨建て資産ではないが法定通貨と相互に交換できるもの、と定義されている。特定の加盟店でしか使えない前払式支払手段や電子マネーとは、この「不特定の者に対して使える」点で区別される。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問41(IPA)
クリプトジャッキングに該当するものはどれか。
正解:PCにマルウェアを感染させ、そのPCのCPUなどが有する処理能力を不正に利用して、暗号資産の取引承認に必要となる計算を行い、報酬を得る。
要点:クリプトジャッキングは他人の計算資源を無断でマイニングに使う
クリプトジャッキングは、他人のPCやWebブラウザにマルウェアやスクリプトを仕込み、その計算資源を無断で使って暗号資産のマイニング(取引承認に必要な計算)を行い、報酬を攻撃者が得る行為である。利用者は動作が重くなる程度で気付きにくい。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 3. e-ビジネス > (1) EC(Electronic Commerce:電子商取引)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。