レジリエンスとは?れじりえんす
レジリエンスとは、侵害や災害を完全には防げないという前提に立ち、被害を受けても中核業務を保ちながら短時間で復旧する組織の能力。防御に資源を集中させるのではなく、検知・対応・復旧・改善まで配分するという判断そのものを指し、事業継続マネジメント(BCM)と結びつけて問われる。
最終更新:2026-10-06
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かつての対策は入口で止めることに偏っており、突破された後にどう業務を続けるかは計画されていなかった。標的型攻撃やランサムウェアのように侵入を前提とせざるを得ない脅威と、地震・停電のような防ぎようのない事象が重なったことで、「止まらない・早く戻る」を設計対象に含める考え方が求められるようになった。守る側の投資が無限でないという制約を、防御と回復の配分問題として扱い直したものといえる。
具体例
NISTのサイバーセキュリティフレームワーク(CSF)は、対策を識別・防御・検知・対応・復旧の五つの機能で整理しており、防御以外に四つを置いている点にこの考え方が表れている。事業継続の側ではJIS Q 22301(ISO 22301)が、中核事業の目標復旧時間を定めて訓練まで求めている。
試験での引っ掛け
冗長化やバックアップという設備面の言い換えとして選ばせる選択肢が紛れやすい。判断できる指揮系統、代替手順、訓練された要員を含む組織能力であり、機器の二重化だけでは満たさない。またRTO(目標復旧時間)やRPO(目標復旧時点)は回復力を測る指標であって、レジリエンスそのものではない点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。
正解:不測の事態が生じた場合の組織的対応力や、支障が生じた事業を復元させる力
要点:レジリエンスは不測の事態から事業を復元させる力
BCMにおけるレジリエンスとは、不測の事態が生じたときに組織が持ちこたえ、支障が生じた事業を速やかに復元する力を指す。すべてのリスクを回避するのではなく、被害を受けても立ち直れる能力に着目する点が特徴である。事前に策定する文書であるBCPとも、能力そのものである点で区別される。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 1. 経営・組織論 > (2) 経営管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。