バックキャスティングとは?ばっくきゃすてぃんぐ
バックキャスティングとは、到達したい将来像を先に確定させ、そこから逆算して中間目標と着手時期を割り付ける計画技法。現在の延長で伸びしろを予測するフォアキャスティングと逆向きで、既存の能力を出発点にしないぶん、非連続な目標を置ける。到達像の妥当性が計画の質をそのまま決める。
最終更新:2026-10-06
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積み上げ型の計画が当然だった時代、目標は「今期の実績に何割増し」という形でしか置けず、既存事業の外にある将来像は誰も計画に落とせなかった。環境制約やデジタル化のように、延長線上では届かない到達点が先に与えられる課題が増えたことで、逆算する組み立て方が要るようになった。応用情報では技術戦略マネジメントの発想法として、フォアキャスティングとの対比で問われる。
具体例
国連のSDGsは2030年の到達像を先に定め、各国・各企業がそこから逆算して中期計画の節目を置く構造になっている。経済産業省のDXレポートも、目指す企業像を先に描いてから現行システムの刷新時期を割り付ける形をとっており、いずれも逆算型の典型である。
試験での引っ掛け
フォアキャスティングと向きを取り違えやすい。現在→将来が予測型、将来→現在が逆算型で、改善の積み上げに向くのは前者、変革の構想に向くのが後者である。またバックキャスティングは実現可能性を無視してよいという意味ではなく、到達像の根拠が薄いと計画が絵に描いた餅になる。両者は排他ではなく併用する。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)
バックキャスティングの説明として、適切なものはどれか。
正解:前提として認識すべき制約を受け入れた上で未来のありたい姿を描き、予想される課題や可能性を洗い出し解決策を検討することによって、ありたい姿に近づける思考方法
要点:バックキャスティングは将来のありたい姿から逆算する
バックキャスティングは、まず将来のありたい姿を先に描き、そこから現在へさかのぼって、実現に必要な課題や施策を洗い出していく思考方法である。現状の延長線上で考えるフォアキャスティングと異なり、現状の制約にとらわれない大きな変革を構想しやすい。持続可能性や脱炭素など、長期の目標設定でよく用いられる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。