稼働率とMTBF・MTTRの基礎とは?かどうりつとえむてぃーびーえふ・えむてぃーてぃーあーるのきそ
MTBFは故障から次の故障までの平均間隔、MTTRは故障してから復旧までの平均時間を表し、稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求める正常稼働時間の割合である。壊れにくくする(MTBFを伸ばす)ことと早く直す(MTTRを縮める)ことは別の打ち手であり、可用性を上げるにはどちらへ投資するかを選ぶことになる。
最終更新:2026-10-06
ITストラテジストを最短で暗記・合格する →背景
「安定して動いている」という感覚的な評価では、ベンダーとの契約にも投資判断にも使えない。故障の起きにくさと直りやすさをそれぞれ時間で測り、割合に落として初めて、要求水準を契約書に書き、下回った分を賠償や役務で埋める取り決めができる。ITストラテジストでは、SLAの水準を決める場面で99.9%が年約8.8時間、99.99%が年約53分の停止に相当すると理解し、その差に見合う費用を経営へ説明する必要がある。
具体例
Amazon EC2は複数のアベイラビリティゾーンにまたがる構成に対して月間稼働率99.99%をSLAに掲げ、下回った場合は利用料の一部をサービスクレジットとして返す条件を公表している。装置単体で見れば、MTBF190時間・MTTR10時間なら稼働率は190÷200=0.95で、この値を構成に沿って積んで全体を試算する。
試験での引っ掛け
直列と並列で式の向きが逆になる。すべて動いて初めて機能する直列は稼働率の積で必ず各装置より低くなり、どれか1つ動けばよい並列は1−(1−a)(1−b)で各装置より高くなる。「装置を増やせば信頼性が上がる」は並列の話で、直列に足せば下がる。MTBFは稼働時間の合計ではなく間隔である点も取り違えやすい。
関連用語
出典・参考
高度試験 午前I(ITパスポート 相当)のシラバスの8 コンピュータシステム > 44. システムの評価指標 > (2) システムの信頼性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。