クラウドコンピューティングとは?くらうどこんぴゅーてぃんぐ
クラウドコンピューティングとは、サーバやソフトウェアといったIT資源を自社で保有せず、ネットワーク経由でサービスとして必要な量だけ利用する形態。提供範囲によりIaaS(基盤)・PaaS(開発実行環境)・SaaS(完成したアプリケーション)に分かれ、上へ行くほど利用者が管理する範囲は狭くなる。ST試験ではアウトソーシング戦略の一手段として扱われ、所有から利用への転換が投資計画と組織にもたらす変化が問われる。
最終更新:2026-10-06
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自社で機器を持つ方式では、需要の山に合わせて設備を買うことになり、平常時は遊ぶ容量に金利と保守費を払い続けることになる。しかも調達には数か月かかるため、新規事業の立ち上げ速度がハードウェアの納期に縛られた。使った分だけ払う方式は、この二つ——過剰投資と待ち時間——を同時に外すために広がった。経営会議では「設備投資(資本的支出)が毎月の費用に置き換わるので、償却の重さが消える代わりに固定費の削減効果は出ない。効果は投資回収の速さと立ち上げ速度で語るべきだ」と整理して説明すると、投資対効果の議論がかみ合う。
具体例
三菱UFJフィナンシャル・グループやセブン&アイ・ホールディングスのように、基幹周辺からAWSやMicrosoft Azureへ移し、勘定系など可用性要件の重い領域は自社設備に残す使い分けが一般的になっている。中期経営計画で「3年で基幹システムを刷新」と掲げた場合、機器の調達期間が消えることで初年度から業務要件の検証に入れる点が、日程計画上の最大の効果になる。
試験での引っ掛け
管理範囲の順序が定番の引っ掛けで、利用者が自分で面倒を見る範囲はIaaSが最も広く、SaaSが最も狭い。もう一つは費用の思い込みで、利用が増えれば料金は伸び続けるため「クラウドにすれば必ず安くなる」とは限らず、稼働が平準化した大規模システムでは自社保有のほうが安いことがある。責任分界も混同されやすく、基盤の可用性は提供事業者が負っても、データの保全と設定の妥当性は利用者側の責任として残る。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。