サンプリング(試査)とは?
サンプリング(試査)とは、監査対象となる母集団(全取引・全レコードなど)の中から一部を抽出して検証し、その結果から母集団全体の状況を推定する監査技法。全件を検証する精査に対し、時間・コストを抑えつつ一定の保証を得る方法として用いられる。統計的な手法を用いて標本数を決める統計的サンプリングと、監査人の判断で抽出する非統計的サンプリングがある。
ITパスポートの過去問では3回出題されています(2009年度〜2014年度)。
さんぷりんぐ(しさ)
サンプリング(試査)の意味
監査対象となる母集団(全取引・全レコードなど)の中から一部を抽出して検証し、その結果から母集団全体の状況を推定する監査技法。全件を検証する精査に対し、時間・コストを抑えつつ一定の保証を得る方法として用いられる。統計的な手法を用いて標本数を決める統計的サンプリングと、監査人の判断で抽出する非統計的サンプリングがある。
サンプリング(試査)の具体例
1年間の全受注伝票を精査する代わりに、統計的に必要な標本数を算出し、その範囲でランダムに抽出した伝票について入力の正確性を確認する。
サンプリング(試査)は試験でどう引っ掛けられる?
精査との対比を取り違えやすい。母集団を全件検証するのが精査、一部を抽出するのが試査(サンプリング)。また統計的サンプリングかどうかは標本数の多さでは決まらない。無作為に抽出し、結果を確率論に基づいて母集団へ推定するかどうかが分岐点で、監査人の経験で選ぶのは非統計的サンプリング。
サンプリング(試査)と関連する用語
サンプリング(試査)が出た過去問
アナログ音声信号をディジタル化する場合、元のアナログ信号の波形に、より近い波形を復元できる組合せはどれか。
正解:ウ
要点:サンプリング周期が短く量子化段階が多いほど原波形に忠実
アナログ信号のディジタル化は、一定間隔で波形の値を読み取る標本化(サンプリング)と、その値を段階的な数値に置き換える量子化からなる。サンプリング周期が短いほど時間方向で波形を細かく捉えられ、量子化の段階数が多いほど振幅方向の誤差が小さくなる。したがって周期が短く段階数が多い組合せが最も原波形に近い再現となる(その分データ量は増える)。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問66(IPA)ある音をコンピュータのファイルにデータとして記録するとき、符号化ビット数を8ビットとしている。符号化ビット数を16ビットに変更し、同じ音を同じサンプリング周波数…
正解:音の振幅をより細かく記録できる。
要点:量子化ビット数は振幅の細かさ、周波数は標本化で決まる
符号化ビット数(量子化ビット数)は、音の大きさをどれだけ細かい段階に分けて数値化するかを決める。8ビットでは256段階だが16ビットにすると65,536段階になり、振幅をより忠実に記録できる。ただしデータ量は増え、記録できる周波数の上限を決めるのはサンプリング周波数のほうである。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問60(IPA)〔ストラテジ〕精算システムの導入前と導入後について、各担当者の作業時間をサンプリングしたところ、次のような結果となった。この結果に基づいて、A社の1か月当たりの…
正解:56
要点:短縮時間は回数・日数の単位をそろえて合計する
1か月は20営業日、申請は1日10回なので月200回になる。申請者は9分短縮×200回=1,800分、事務担当者は32分短縮×20日=640分、承認者は60秒短縮×200回=12,000秒=200分、経理担当者は12時間=720分の短縮となる。合計3,360分=56時間である。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問100(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。