フィードフォワード制御とは?ふぃーどふぉわーどせいぎょ
フィードフォワード制御とは、外乱(外から加わって結果を乱す要因)や目標値の変化を先に測るか予測しておき、その影響が出力に現れる前に操作量(機器に与える入力の量)へ織り込む制御方式。結果のずれが出るのを待たずに動くので応答が速い。実務ではフィードバック制御と組み合わせ、織り込みきれずに残った誤差だけを後追いで直す構成にする。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
フィードバック制御は結果を測ってから直すため、外乱が入ってから元に戻るまでにどうしても遅れが出る。温度のように変化がゆっくり伝わる対象では、その遅れの間ずっと品質が外れたままになる。原因の側を先に見て手を打てば遅れを消せる、という発想がフィードフォワードであり、両者は競合ではなく役割分担の関係にある。基本情報では制御方式の違いを問う形で出る。
具体例
ダイキン工業や三菱電機のエアコンは、外気温センサや人感センサで負荷の変化を先に捉えて能力を上げ下げし、室温が実際に動いてから追いかける遅れを減らしている。産業用ロボットでは、目標の動きから必要なトルク(回す力)を逆算して先に与え、残る誤差をPID制御(ずれの大きさ・たまり具合・変化の速さから操作量を決める、代表的なフィードバック制御)で吸収する二段構えが定石になっている。
試験での引っ掛け
誤差を測って戻す経路がないため、想定したモデルと現実がずれても自力では直せない。単独では定常偏差(いつまでも消えずに残る目標とのずれ)が残り、測り損ねた外乱には効かない。フィードバックの上位互換ではなく補助と捉えるのが正しい。センサを置く場所も逆で、フィードバックは出力側、フィードフォワードは入力(外乱)側を測る。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問3(IPA)解説で登場
フィードバック制御の説明として、適切なものはどれか。
正解:出力結果と目標値とを比較して、一致するように制御を行う。
要点:フィードバック制御は出力を目標値と比べ偏差を打ち消す閉ループ
フィードバック制御は、制御した結果である出力を測定して目標値と比較し、その差(偏差)を小さくする方向に操作量を決める閉ループ制御である。出力を見て修正するため、外乱や特性変動があっても目標に追従できる。出力を使わない開ループ制御(シーケンス制御やフィードフォワード制御)との対比で覚える。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 5. 計測・制御に関する理論 > (2) 制御に関する理論に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。