鍵管理とは?
鍵管理とは、暗号鍵の生成、配付、保管、更新、破棄までの一連の管理を、権限を分けて記録を残しながら行うこと。暗号方式が強くても鍵の扱いが甘ければ保護は成り立たない。監査では鍵の所在と操作記録、責任者の分離を確かめる観点で問われる。
システム監査技術者試験の過去問では2回出題されています(2021年度〜2022年度)。
かぎかんり
鍵管理の意味
暗号鍵の生成、配付、保管、更新、破棄までの一連の管理を、権限を分けて記録を残しながら行うこと。暗号方式が強くても鍵の扱いが甘ければ保護は成り立たない。監査では鍵の所在と操作記録、責任者の分離を確かめる観点で問われる。
鍵管理の具体例
顧客データの暗号化を監査する場面で、鍵が専用の暗号装置内で生成され外部へ平文で出ない設計か、鍵を扱える管理者と業務データを扱える管理者が別人か、年次の鍵更新と旧鍵の廃棄が記録されているかを、手順書と操作ログの突合で検証する。
鍵管理は試験でどう引っ掛けられる?
データの暗号化を実施していれば統制は有効と判断しがちだが、鍵が同じサーバ上に平文で置かれていれば保護の意味がない。またバックアップ媒体を暗号化した場合、鍵を失うと復旧できなくなるため退避手順の有無まで確かめる必要がある。
鍵管理と関連する用語
鍵管理が出た過去問
共通鍵暗号方式において、100人の送受信者のそれぞれが、相互に暗号化通信を行うときに必要な共通鍵の総数は幾つか。
正解:4,950
要点:共通鍵はn(n-1)/2個必要で、人数増に対し二乗で膨れ上がる
共通鍵暗号では通信する二者ごとに固有の鍵が必要になるため、必要な鍵数はn人から2人を選ぶ組合せ数、すなわちn(n-1)/2で求まる。100人なら100×99÷2=4,950個となる。人数の増加に対して鍵数が二乗のオーダーで膨らむこの鍵管理問題が、公開鍵暗号を併用する動機になっている。
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 am2 問18(IPA)公開鍵暗号方式を使った暗号通信をn人が相互に行う場合、全部で何個の異なる鍵が必要になるか。ここで、一組の公開鍵と秘密鍵は2個と数える。
正解:2n
要点:公開鍵暗号は1人1対で足り、n人なら鍵は2n個で済む
公開鍵暗号では、鍵は利用者ごとに公開鍵と秘密鍵の対を一組もてばよく、相手ごとに鍵を用意する必要がない。したがってn人が相互に通信する場合に必要な鍵は2n個であり、人数に比例してしか増えない。相手ごとに鍵が要る共通鍵暗号のn(n-1)/2と対比すると、鍵管理負担の差がはっきりする。
出典:令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 am2 問18(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。