ワークサンプリング法とは?わーくさんぷりんぐほう
ワークサンプリング法とは、生産管理の作業測定に用いる稼働分析の手法で、作業者や機械の状態を決められた時刻に瞬間的に観測し、観測回数の比率から作業種別ごとの時間割合を統計的に推定する。連続観測より観測工数がはるかに小さく、複数の対象を同時に扱えるため、稼働率や手待ちの実態把握に向く。
最終更新:2026-10-06
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作業の実態を知るには一日中張り付いて記録するのが確実だが、観測者の人件費が調査の目的に見合わなくなるうえ、見られている側の作業も普段どおりではなくなる。全部を見なくても、無作為な時点を十分な回数拾えば割合は推定できる——この統計の性質を現場観測へ持ち込むことで、費用と正確さの折り合いを付けたのがこの手法である。
具体例
応用情報のシラバスでは、作業時間分析法やPTS法と並ぶ代表的な作業測定方法として挙げられている。工場のライン担当者20名を対象に、乱数表で決めた時刻に一日30回巡回し、そのつど「加工中」「段取り」「手待ち」「移動」のどれかを記録する。手待ちが観測全体の18%なら、就業時間の約18%が手待ちと推定できる。
試験での引っ掛け
ストップウォッチで1サイクルを追う連続観測法(時間研究)との取り違えが定番で、こちらは瞬間観測を多数回行って時間の割合を出す手法であり、1回の作業に何分かかるかを精密に測る用途には向かない。観測時刻は無作為でなければならず、等間隔の定時観測にすると作業周期と同期して偏る。なお監査で母集団から標本を抽出する試査のサンプリングや、A/D変換における標本化とは分野も目的も別の概念である。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)
ワークサンプリング法の説明はどれか。
正解:観測回数・観測時刻を設定し、実地観測によって観測された要素作業数の比率などから、統計的理論に基づいて作業時間を見積もる。
要点:ワークサンプリングは瞬間観測の比率から作業時間を統計推定する
ワークサンプリング法は、あらかじめ決めた時刻に瞬間的な観測を多数回行い、各作業が観測された回数の比率から作業時間の構成を統計的に推定する手法です。連続観測が不要なため、一人で複数の対象を効率よく調べられます。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) OR・IEに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。