システム化構想・システム化計画とは?
システム化構想・システム化計画とは、システム化構想は経営課題を解決するためにどのような方向性でシステムを導入するかという大枠を最上流で描くこと。システム化計画はその構想を受けて対象業務範囲・スケジュール・投資予算・開発体制を具体化した計画。
応用情報技術者試験の過去問では6回出題されています(2017年度〜2022年度)。
しすてむかこうそう・しすてむかけいかく
システム化構想・システム化計画の意味
システム化構想は経営課題を解決するためにどのような方向性でシステムを導入するかという大枠を最上流で描くこと。システム化計画はその構想を受けて対象業務範囲・スケジュール・投資予算・開発体制を具体化した計画。
システム化構想・システム化計画の具体例
「顧客対応のスピードを上げたい」という経営課題に対し、まず問い合わせ管理システムの刷新という大枠の方向性を描き(構想)、それを対象範囲・予算・スケジュールに落とし込む(計画)。
システム化構想・システム化計画は試験でどう引っ掛けられる?
順序はシステム化構想→システム化計画→要件定義→開発。構想は経営課題を受けて方向性を描く段階なので、この時点で予算やスケジュールを確定させることはない。逆に、実現すべき機能の詳細を決めるのは要件定義であって、システム化計画ではない。工程を1つ前後させた選択肢が出る。
システム化構想・システム化計画と関連する用語
システム化構想・システム化計画が出た過去問
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスで行うことはどれか。
正解:利害関係者のニーズの抽出
要点:要件定義プロセスは利害関係者のニーズを抽出し要件化する
共通フレーム2013の要件定義プロセスは、システムの利用者・運用者・発注者など利害関係者を識別し、そのニーズや要望を引き出して、システムに求められる要件として定義する工程である。システム化計画はより上流の企画プロセス、方式設計や詳細設計は後続の開発プロセスに位置付けられる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)ある企業が,AIなどの情報技術を利用した自動応答システムを導入して,コールセンタにおける顧客対応を無人化しようとしている。この企業が,システム化構想の立案プロセ…
正解:AIなどの情報技術の動向を調査し,顧客対応における省力化と品質向上など,競争優位を生み出すための情報技術の利用方法について分析する。
要点:システム化構想の立案は技術動向から活用方針を描く最上流工程。
システム化構想の立案は、経営上の課題を踏まえて、どのような情報技術をどう活かすかという方向性を描く最上流の工程である。ここではAIなど技術動向を調査し、顧客対応の省力化や品質向上といった競争優位につながる利用方法を検討する。個々の要件定義や設計は、その後のシステム化計画・要件定義以降の工程で行う。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)共通フレーム2013によれば、システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
正解:企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像
要点:システム化構想では業務の全体像を最上位レベルで描く
システム化構想の立案は、経営上の課題やニーズを受けて、対象となる業務の全体像を明らかにし、システム化の方向性を描く段階である。ここでは個々の機能仕様ではなく、企業として将来必要になる最上位の業務機能と業務組織を整理した全体像を作成する。具体的な要件は後続のシステム化計画や要件定義で詰めていく。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスで行うことはどれか。
正解:利害関係者の識別
要点:要件定義は利害関係者の識別から始まり、企画・設計とは段階が異なる
共通フレーム2013の要件定義プロセスでは、まず利害関係者を識別し、その要望を引き出して要件として定義・確認します。システム化計画の立案はその前の企画プロセス、方式設計や詳細設計は後続の開発プロセスに属し、要件定義とは段階が異なります。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)共通フレーム2013によれば、企画プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:市場、競合など事業環境を分析し、企業の情報戦略と事業目標の関係を明確にする。
要点:企画プロセスは事業環境分析と情報戦略・事業目標の整合
共通フレーム2013の企画プロセスは、経営上のニーズから事業環境や市場・競合を分析し、経営戦略・情報戦略と事業目標との関係を明確にしてシステム化構想やシステム化計画を立てる段階である。個々の要件を詳細化するのは後続の要件定義プロセスの活動である。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問62(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。