カオスエンジニアリングとは?かおすえんじにありんぐ
カオスエンジニアリングとは、本番に近い環境へ意図的に障害を注入し、システムが設計どおりに耐えるかを実験で確かめる手法。停止・遅延・ネットワーク分断などを起こして仮説と実際のずれを測る。冗長化してあるから大丈夫という机上の想定は事故が起きるまで検証されないため、先に安全な範囲で壊してみるという順序を取る。
最終更新:2026-10-06
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多数のサービスが相互に呼び合う構成では、起こりうる障害の組合せが設計レビューやテストケースで尽くせる数を超える。しかも冗長化の設定漏れや再接続処理の不備は、平常時にはまったく表面化せず、本番で障害が起きた瞬間に初めて姿を現す。分からないものを机上で考え続けるより、条件を制御して実際に起こしたほうが早いという割り切りから生まれた考え方である。
具体例
Netflixが公開したChaos Monkeyは、稼働中のインスタンスを無作為に停止させて冗長構成が実際に働くかを日常的に確認する仕組みで、この分野の出発点として知られる。現在はAWS Fault Injection Serviceのように、遅延や障害の注入を管理された形で実行できるサービスも提供されている。
試験での引っ掛け
無計画に本番を壊す活動と読ませる選択肢が誤り。検証したい仮説、影響範囲の限定、異常時に即座に打ち切るアボート条件、結果を測る監視の四点が前提であり、これらを欠けばただの障害である。順序も問われ、まず挙動を観測できる状態を作ることが先で、実験はその後になる。テストが既知の期待値を確認するのに対し、こちらは未知のずれを見つける活動である点も区別する。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問49(IPA)
分散システムの脆弱性を実験によって発見する手法であるカオスエンジニアリングには,五つの原則がある。この原則のうちの三つは,"定常状態における振る舞いの仮説を立て…
正解:"本番環境で実験を行う","影響範囲を局所化する"
要点:カオスエンジニアリングは本番環境で、影響範囲を絞って実験する
カオスエンジニアリングは、実際のシステムにあえて障害を注入して弱点を見つける手法である。5原則のうち残る2つは「本番環境で実験を行う」と「影響範囲(爆発半径)を局所化する」である。本番でなければ現実の負荷や依存関係を再現できない一方、利用者への被害を抑えるため影響を小さく限定してから徐々に広げる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. 開発プロセス・手法 > (1) ソフトウェア開発手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。